桐野夏生の「ナニカアル」読了。
ボルネオやジャワに引き付けられる。それと、その生涯のどこまでが真実なのかも。事実を知りたいわけじゃないけど。
新宿の記念館にも行ってみたいな。
ただし、最近の桐野さんの作品全般について思うことなのだけど、一番の山のところでぷつりとエピローグに入ってしまうあたりが残念。今回も、従卒らは本当に監視に当たっていたのか(少なくとも松本はそうだろうけど野口は?)斎藤の嫌疑はどうやって晴れたのか、芙美子の嫌疑もどうして?と一番の山のところでいきなり出産の話になってしまう。
しかし気分は林芙美子。今日のカレーにも「やはり外地の茄子は水っぽく大味だ。身のしまった小ぶりの茄子が恋しい」とか言いそうになったもん。
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