2011年11月15日火曜日

Eatalyは大統領にGRAZIE! 新聞の一面意見広告がブーム?

11月12日をイタリアの新しい祝日にしようと言う声が出るほどイタリアにとっては大きな歴史の一幕となったベルルスコーニ元首相辞任劇。1994年に下院議員に就任して以来17年の長きに渡って汚職や未成年買春などのスキャンダル、失言と、多くの話題を提供してくれた首相だけに、その辞任にあたっても普通の首相の辞任なら起こりそうにもないことが起きていて…。

辞任の翌日、イタリアの主要紙La Repubburica紙とLa Stampa紙のトリノ版の全面広告でナポリターノ大統領にお礼のお手紙を送ったのが、政治とはあまり結びつかない食品業界のEataly。「この60年においてイタリアにとって最も重要な週末」(辞任は土曜日、掲載は日曜だった)との見出しと大きなイタリア国旗、そして、「親愛なるナポリターノ大統領」で始まる大統領への感謝の言葉。EATALYの創業者ファリネッティはインタビューに「イタリアの難局を救う道を開いたのは、御年80を超えた大統領。僕たちがこの人に何かできるか…少なくとも感謝の意を表すべきだろうって考えたんだ」とコメント。そして「不満を言ったりものを悪く言うのはもう止めるべき。(中略)そして、国民一人ひとりが自分の仕事に真剣に精一杯取り組んでいくべきだよ」とも。


下着メーカーYamamayも、同じく全面広告でメッセージ。クリスマスカラーで揃えたブラ姿のモデルとチワワを一面に掲載し、メッセージは「バイ バイ、ミスター・プレジデント!」未成年への買春が取りざたされた記憶が新しいだけに、なんともシニカルな広告に思えてしまうけれど・・・。

そ んな、全面広告メッセージを賞賛する人たちもいれば、政治的なメッセージを掲載するのはどうかと批判する人もいて様々。イタリアはニュースも政治の話題に 偏りがちな傾向があるけれど、twitterでも12日前後はベルルスコーニ元首相の話題でタイムラインがほぼ埋まっており、国民全体にその傾向はある模 様。

そんな意見のある人たちに向けて、雑誌GQは一般人のご意見を受付中、との記事をアップ。 「全面広告なんてお金のある企業にしかできないけれど、自分の意見をみんなに知ってもらいたい人は大勢いるはず」との趣向で、現在電子メールにて意見を受 付中だが、応募されたご意見はウェブページに掲載され、その中から一つを選び、来年一月号に掲載される、2012年のマニフェストとして採用される予定。
自分の主張が日本では満たされないそこのキミ!イタリアGQに送ってみよう!笑

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