2011年6月29日水曜日

トリノのエルボリステリア

トリノには100年以上続くエルボリステリアが何軒かあります。
最近そのうちの二軒に行く用事があったのでお店の情報と感想を。

Serenita'はお花なども入っていていい香り!
最近胃腸を壊されたという方にお見舞いも兼ねてプレゼントしたいと思いまずは職場近くのエルボリステリア、Abelloへ。このお店はトリノ最古といわれている創業1838年。ハーブティーのほか、紅茶、中国茶、日本茶、抹茶まで揃い、茶器も豊富。お茶をたてる道具までそろいます。

 刺激の少ないものをと伝えると、3種類を出してきてくれました。
そのなかから、Serenita'という香りの高いものと、少しスパイシーなものをセレクト。Serenita'は自分も気に入ってしまったので、自分用にもお願いしました・・・。あとは夏摘みの抹茶を一缶。ハーブティーは100gで10ユーロでした。
Abello
Via Monte di Pieta', 5, Torino


この一袋で150g程度
そして、本日はビチェリンで有名な同名カフェBicerinの隣にあるエルボリステリア、Antica Erboristeria della Consolataへ。昔このあたりを通りがかったときに、あのハーブティーの独特のにおいがしていた記憶があり、行ってみると・・・ありました。創業1875年というこちらも、小さな店構えながら、老舗の貫禄一杯の佇まい。

今回はお友達にちょっとプレゼントしたくて、香りのよいものをとお願いしました。お店の人は話を聞くと、メリッサ、オレンジの皮など5-6種類を木箱に入れはじめ次々に調合。お値段も100gで6.5ユーロ程度とお得感あり。
次回はまたちょっと違った調合でお願いしてみようと思います。
Antica Erboristeria della Consolata
Piazza della Consolata, 5 Torino

2011年6月26日日曜日

自家製リモンチェッロ&コーヒーリキュール

日本では梅酒を漬ける時期のようですが...先日義実家からリモンチェッロを貰いました。そして今夜は夫がコーヒーリキュールを瓶詰め。
リモンチェッロは皆さんご存じレモンのお酒。今回頂戴した自家製のそれは、ミルク入りのクリームタイプです。
夫が作ったコーヒーリキュールは賞味期限の切れたモカ用コーヒー豆を利用。アルコールに漬けて1週間。砂糖を入れて濾せばデキアガリ!!
ひとつ不満なのは...私が今アルコールをあまり飲んではいけない状態なので味見ができないこと...!!

2011年6月24日金曜日

スローなファストフード m**bun

本日お昼に近くを通ったのでピエモンテの食材にこだわったファストフード店、m**bunに行ってきました。

先月トリノ店もオープンしたこのお店。 自分達の文化や伝統に妙にこだわるイタリア人には特に大好評で、本日も広い店内、テラス席がほぼ埋まる盛況ぶり。

バーガー+ポテト+ドリンクのセットは9,10,11ユーロの三種類。バーガーの種類は100%ファッソーネ牛を使用したものなど5-6種あります。
バーガー以外にはカルネクルーダ(生肉を包丁で叩いたもの)のプレートやステーキなどもあり。
私は9ユーロのセット。バーガーは店名と同じm**bunでファッソーネ牛100%バーガー。マヨ、ケチャップ、マスタードの他、バーニャカウダも選べたらしいのですが、私は全てナシで。(席取りをしていてその場にいなかったので、親切な夫は全てヌキという親切な選択...ケチャップくらいいれてよ----!!)
お肉の味を楽しめた、ということにしておきましょう...。
ポテトは噂通りカリっとは揚がっていないけれど、素朴な味わい。
全体にボリュームもあって満足。

使用されている容器は全て再利用可能な素材で作られており、コンポーザーに入れる事が可能。プラスチックにしかみえないコップも再生可能というのだからすごいです。
レシートの紙だけが再生可能じゃなかったかも??

で...店名は何て読むの?と思われている方も多いはず。答えは...マックブン。何故アスタリスクで伏せ字になっているかというと、商標を出願した際になんとあのマクドナルドからケチがついてしまったのだとか。ファストだけどスローという実はグローバリズムに真っ向から勝負を挑んだビジネスなのですが、味では勝負できても、世界的企業の法務さんには太刀打ちできなかったということか...。
ちなみに、Mac bün とはピエモンテの方言でシンプルだけど美味しいものを表現する感嘆詞だそうです。


2011年6月23日木曜日

トリノのメルカート!

最近病院に行ってばかり。で、その病院に行く通り道にメルカートがあります。そのメルカートは自宅からものすごく離れているので、病院に行かない限り知ることもなかった場所。
食料は野菜が中心なのですが、なかなか色艶がいいなぁなどと思って試し買いしているうちに、すっかりはまってしまいました。
メルカートというと、待ち時間が長い、肉、魚、野菜と一つ一つ回らなければならないので時間がかかってしまう、など短所も多いけどスーパーとは比べ物にならない安さと新鮮さ、そしてお店によっては産地直送のものを扱っているなどメリットも多々あります。つまり、時間や便利さと品質のどちらをとるかということになるわけですが・・・。

そんなこんなで今までは土曜日にたまに行く程度だったメルカートにちょっと通っている毎日。
そこで個人的トリノのお勧めメルカートを挙げてみます。

魚はやっぱりここだ!ブルネレスキ通り
トリノとはいえ他市との境に近いブルネレスキどおりにある大きなマーケット。衣類あり、食料品ありで土曜日などはものすごい人出です。野菜も産地直送のお店なども出ていますがお勧めは魚のお店。3つあるうちのフランチャ通りから一番遠いお店が扱っている魚の新鮮さ、種類、そしてお店の人たちの包丁使いの上手さとあいまって他の2軒とは一目瞭然の大繁盛。今まで、魚はポルタパラッツォやマダーマ・クリスティーナ通りの市場などいろいろ試してみましたが、やっぱりここ。内臓や鱗をとるなどの基本的な下処理はもちろん、サーモンを刺身で使うからというと、身はブロックのまま皮と骨だけ除いてくれます。
大量に買うなどで予約したい場合は電話での予約も受け付けているそうなのでまずはお店を覗いてみては・・・。

野菜のお店もかなり出ていますが、気をつけないと熟れすぎのものをさっと袋に入れてくるお店もあるのでお店選びがまず大切。新鮮さはどのお店も変わらないような気もします・・・。

スペツィア通りの市場でラマッシンをゲット!
野菜が充実、スペツィア通りのマーケット
ここが病院の往復時に通り抜けるマーケット。野菜が中心であとは衣料がすこし。チーズなどのお店も少しですがあります。
どこのお店でも野菜はかなりよいのでいろいろ試し買い。現在さくらんぼ、無花果の季節。ラマッシンも出始めましたね…。
ちょっと気になるのは古着(といってもビンテージとかではなく、洗ったものを再度売っているという類)のお店は出店前から長蛇の列ができていてちょっとびっくり…。一着2.50ユーロというお値段がお目当てのようですが…。

巨大市場、ポルタパラッツォ
レプブリカ広場を中心に広がる巨大市場。ここへ来ると、アラブ人、中国人の比率がイタリア人のそれを追い抜く勢いのまさにメルティングスポット…。
屋内と屋外市場が渾然として広がっていて、ミラノ通りから来ると左側の屋内市場が魚、右側が肉、そのほか衣料、野菜が屋外に広がっています。
野菜は店が多い分競争も激しいので値段の安い分、熟れすぎていないか、産地はどこか、お店の人に声をかける前にしっかりチェック&見極めておくのがよい気が。先日はきのこだけを扱っているお店で、大好きなフィンフェルリというきのこをゲット。スーパーではちょっと手に入らないので、こういうニッチの需要を突いてくるのも巨大市場の魅力ということでしょうか…。
魚に関してもお店が多く、激安商品もかなりあり。でも、品質的にはブルネッレスキの市場の足元にも及ばない気がします。奥に一軒ちょっとお値段の張るお店がありますが、そこも特に下処理などで感動できる要素もなく…残念。
お肉も一度しかかったことはないけど、わざわざ出向くほどではないような…私は近所のお肉屋さんがお気に入りということもあって…。
衣料は(どこのメルカートでも言えるけど)中国人勢が圧倒的。値段に関しても右に出るものはいません…。妊婦服になりそうなワンピースなどここで大量買いしてまけてもらったりしています。
そのほか、このあたりには中国人の経営するアジア食材店もあるので、トリノ在住の日本の皆さんは皆さん買出しに行かれていますよね。醤油など基本のものから納豆やカレーのルー、大根、レンコン、時には生のたけのこまでそろいます。

Mクリスティーナ通りでゲット!
マダーマ・クリスティーナ通りのマーケット
こちらも野菜、チーズ、魚と食料品から衣類までいろいろそろいます。規模は小-中規模といった感じ。野菜はちょっとお高めかも。

パレストロ通りのマーケット
衣料から食料品まであるようですが、安くてかわいい服があると同僚が連れて行ってくれたのがきっかけで一時は通っていました…。(なので、食料品は未体験です。)
曜日限定で出店しているところもあるようなので、ちょくちょく覗くとお店が変わっていて掘り出し物を見つけることも。 市場ではない普通のお店で倍で売っているものが出ていたりと時間のあるときにぶらぶらと品定めするのも面白いかも。ガリバルディ通りと交差する通りなので普通のお店とマーケットと見比べるのも楽しそうです。